2016 年 2016 巻 KSN-018 号 p. 08-
論文の客観性の確保のため,研究者には研究論文のデータの正確性,及び論文のもととなった実験の再現性が求められる.仮想化技術を使うことで計算機環境を保存し,数年後に環境を再現し,再利用することが容易である.他方,ソフトウェアは日々更新されており,保存されている古い環境を後にそのまま利用することは,コード危殆化及び古いコードに含まれる不具合の観点から望ましくない.本研究では計算機環境を効率よく保存し,目的に応じて環境を再現する方法に関して比較検討を行い,アーカイブの指針を提案する.