人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
LOD Surfer API: クラス間関係を用いたLODからの情報抽出Web API
山口 敦子小林 紀郎臼田 大輝桝屋 啓志山本 泰智古崎 晃司
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2018 年 2018 巻 SWO-044 号 p. 02-

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抄録

生命科学分野では Linked Open Data (LOD)が急速に普及しつつあり,これまで数多くのデ ータベースが LOD 上で公開されている.これらのデータベースを有効に活用するためには,公 開されているデータベースの物理的位置に関わらず,複数のデータベースから自在にデータを切 り取り,組合わせて利用できることが望ましい.LOD 上で公開されるデータベースは SPARQL エンドポイントと呼ばれるクエリ記述言語による検索が可能なウェブ API と共に提供されるこ とが多い.SPARQL クエリ記述言語には,SERVICE 句を用いた複数のエンドポイント検索の仕 組みが用意されているが,この機能を利用するためには,どのエンドポイントにユーザが欲しい データがどのような形式で格納されているかを予め知っておく必要がある.一方,著者らはこれ まで SPARQL クエリの記述支援のため,SPARQL Builder Metadata とよぶ各エンドポイントのデ ータスキーマに関するメタデータを収集してきた.そこで,著者らは,これらのメタデータから クラス間関係をベースとした一つのグラフを構築することで,LOD 上のデータを柔軟に切り取 る手法を提案する.そして,そのプロトタイプとして実装した LOD Surfer API を紹介し,その 利用について議論する.

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© 2018 著作者
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