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日本語の複数標識に見られる英語の影響 −「–たち」が表象する個別化の観点から−
https://meilib.repo.nii.ac.jp/records/756
https://meilib.repo.nii.ac.jp/records/756b0a3b802-0496-451f-b458-93920633c6de
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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![]() |
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Item type | 学術雑誌論文 / Journal Article(1) | |||||
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公開日 | 2020-03-16 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 日本語の複数標識に見られる英語の影響 −「–たち」が表象する個別化の観点から− | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 言語的マルチコンピテンス | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 日本語の複数形 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 日本語に見られる英語の影響 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 複数標 識としての「−たち」の使い方 | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | journal article | |||||
著者 |
村端, 佳子
× 村端, 佳子 |
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著者別名 | ||||||
識別子Scheme | WEKO | |||||
識別子 | 1089 | |||||
姓名 | Murahata, Yoshiko | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 第二言語習得における最近の研究では、言語的マルチコンピテンスの観点からどのように複数言語が個人の頭の中で作用し合い、第二言語使用者はいかに単一言語使用者と異なるのかが探られており、その証左が多く報告されている。本研究では、とくに日本語の複数標識である「−たち」の使い方の例を挙げ、個人的なレベルではなく社会的なレベルにおける言語的マルチコンピテンスを探る。 英語では可算・不可算名詞を区別し、生物・無生物に関係なく数えられる物が二つ以上ある時には必ず複数形にする。一方、日本語では人間と一部の動物にのみ随意的に「–たち」をつけることがあっても、無生物につけることはない。ところが最近の日本語では、本来は容認可能とされない無生物名詞に「−たち」をつけた「本たち」のような使い方を頻繁に見かけるようになった。また人や動物にも多用されるようになっている。興味深いことに、たとえば一般的な複数を表す「サル」と個別化された複数の「サルたち」が使い分けられている。このような複数形の用法は、狩猟の獲物や食料を 表す deer/deers などの英語の名詞にも見られ、deers のような複数形を用いる時は、その動物の個別化をしているときであるという。すなわち、複数があるということは単数があるということであ り、単数と複数の区別をするということは、認知的には個別化を意味するのである。 現在使用されている日本語の「–たち」の複数形の用例と、英語の単数形・複数形の使い方の用例を比較し、複数形の認知的なプロセスを論じた上で、本論では日本語における「−たち」の多用が英語の学習や習得の影響であり、日本社会における言語的マルチコンピテンスとみなしても良いのではないかと提議する。 |
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書誌情報 |
宮崎国際大学教育学部紀要 教育科学論集 号 6, p. 15-27, 発行日 2019-12 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 宮崎国際大学教育学部 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | Miyazaki International College School of Education | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 2188-7896 |