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「ギャル系」が意味するもの : <女子高生>をめぐるメディア環境と思春期女子のセルフイメージについて
https://nwec.repo.nii.ac.jp/records/16827
https://nwec.repo.nii.ac.jp/records/1682779bf1616-e009-4d7c-bd8e-e6426b447834
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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NWEC-KJ006005.pdf (959.0 kB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2009-11-27 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 「ギャル系」が意味するもの : <女子高生>をめぐるメディア環境と思春期女子のセルフイメージについて | |||||
タイトル | ||||||
言語 | en | |||||
タイトル | <ARTICLES>Images of Joshikosei in Contemporary Japanese Society | |||||
著者 |
佐藤(佐久間), りか
× 佐藤(佐久間), りか |
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書誌情報 |
国立女性教育会館研究紀要 en : Journal of the National Women's Education Center of Japan 巻 6, p. 45-57, 発行日 2002-09-01 |
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言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 国立女性教育会館 | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 思春期女子 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 女子高生 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | メディア | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | ジェンダー | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | イメージ | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 主体形成 | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本稿は,マスメディアによって形成された"強く自由な主体"としての<女子高生>イメージが,同年代の少女たちのセルフ・イメージにどのような影響を及ぼしているのかを,1999~2000年に杉並区と浜松市で実施した質問紙調査とインタビュー調査の結果をもとに分析したものである。少女たちは,マスメディアの<女子高生g&t;イメージが,一部の「ギャル系」と呼ばれる少女たちによって代表されていると見ており,「女子高生=ギャル系」「ギャル系=援助交際」といった画一的・一面的な捉え方に不満を抱いている者が多い。しかし「ギャル系」の強さ,個性,仲間意識に対する肯定的な意見も多く,「ギャル系」に対する共感の存在も確認された。さらに今の時代に「女子高生であること」にどんなよい点があるかを聞いたところ,「自由気ままで楽しく,流行発信などを通じて社会に対して強い影響力を持てる」という回答が多く見られ,そうした"強く自由な"セルフ・イメージの背景に「ギャル系」への共感があることが示唆された。そこで「ギャル系」情報に特化した雑誌3誌の購読者を非購読者と比較したところ,「ギャル系」へのアイデンティフィケーションが強いと思われる購読者の方が,「女子高生であること」をより肯定的に捉える傾向があり,成人男性に声をかけられたり,お金で誘われたりする率も高く,援助交際をより普遍的な現象と捉えていることが明らかになった。しかし,少女たちは自分たちが謳歌している自由や力を,高校時代だけの期限付きのものとして自覚しており,女性として真に"強く自由な"主体形成には必ずしもつながっていない。彼女たちに「今が人生で-番いいときであとは下り坂」と思わせてしまうジェンダーのありようを問題化していくためにも,これまで成人男性と思春期女子が作り上げてきた<女子高生>言説の生成装置に,成人女性がより積極的に介入していく必要があろう。 |