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思春期の「自己」の形成を支える詩の創作と読み合いについての研究
https://doi.org/10.14993/00001877
https://doi.org/10.14993/00001877b9707b67-9f33-45a2-a465-69b3bfb102db
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||||||||
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公開日 | 2020-06-20 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | 思春期の「自己」の形成を支える詩の創作と読み合いについての研究 | |||||||||||
タイトル | ||||||||||||
タイトル | A Study on the Formation of "Self" in Early Adolescence by Creative Activities of Writing Poems and Reading Works Each Other | |||||||||||
言語 | en | |||||||||||
言語 | ||||||||||||
言語 | jpn | |||||||||||
資源タイプ | ||||||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||||||||
資源タイプ | doctoral thesis | |||||||||||
ID登録 | ||||||||||||
ID登録 | 10.14993/00001877 | |||||||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||||||
アクセス権 | ||||||||||||
アクセス権 | open access | |||||||||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||||||||
著者 |
加藤, 恵美子
× 加藤, 恵美子
× Kato, Emiko
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抄録 | ||||||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||||||
内容記述 | 本研究は、思春期における詩の創作とその読み合いのもつ意味を、思春期の子どもの「自己」の形成の視点から、教師の援助のあり様も問う形で述べていくものである。 本研究では自分自身の内面を見つめ、情動・感情を対象化しながら紡ぎ出された詩的な言葉を「詩的表現」と呼び、第一に思春期の子どもの綴る「詩的表現」の特質を考察した。第二に思春期の「自己」の形成に関わる実践的視点から、詩の創作と詩の読み合いがもつ意味を論考し、第三に詩の創作活動に関わる教師の役割を検討・考察した。 第1章では、1970~80年代における東京の中学校教師・桐山京子の詩の創作実践をもとに、思春期の「自己」の形成の上で、詩の創作活動の持つ意味と教師の援助のあり方について検討し、第2章では、2006~2017年に奈良少年刑務所で社会性涵養プログラムとして取り組まれた、詩人・寮美千子による詩の創作実践をもとに、思春期の子どもの「自己」の形成に、詩の読み合いの場がどのような影響を与えたのか、共同批評の重要性とその条件の考察を行った。第3章では、筆者の詩の創作活動の実践を対象とし、4名の生徒に聴きとり調査を行い、個々の生徒の「自己」の形成における詩の創作と読み合いがもつ意味、特に「自己」の認識と受容への影響を中心に考察した。終章では、各実践の検討と考察に基づき、本研究の成果として、①思春期における詩的表現の特質、②思春期における詩の創作と詩の読み合いの意味、③現代の中学生にとっての詩の創作活動の今日的意味、④思春期の詩の創作活動を支える教師の役割について考察を行った。 本研究で明らかになったことは、思春期の特質である情動・感情の不安定さは、その不安定さの事実を「詩的表現」を通して対象化することで自己認識でき、安定した自己存在の自覚へと繋がっていくということである。特に中学校での学習場面では、情動・感情を表現する「詩的表現」を探り、その情動・感情が他者に受けとめられ、その意味を一緒に考えてくれる他者と出会うことが重要な意味をもつ。詩を読み合う場は、子どもたちにとって他者に見せている自分とは異なる「本当の自分」を拓き、他者とつながれる場ともなっていた。それは同調することによって友人でいる表面的な関係とは異なる次元での結びつき(本研究では「心理的接触」という語を用いて論じた)であると解することができた。 生徒の生活世界を探り、彼らの葛藤の場を共有してくれる「共存的他者」としての教師の存在、表現に込められた情動・感情を受けとめ意味のある応答を返していく「共同批評者」としての教師の存在と、それを踏まえた授業実践が、思春期の「自己」の形成を支えていく中学校教育の核に位置づけられる必要がある。 |
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書誌情報 | p. 1-173 | |||||||||||
学位授与番号 | ||||||||||||
学位授与番号 | 乙第83号 | |||||||||||
学位名 | ||||||||||||
学位名 | 博士(臨床教育学) | |||||||||||
学位授与年月日 | ||||||||||||
学位授与年月日 | 2019-11-27 | |||||||||||
学位授与機関 | ||||||||||||
学位授与機関識別子Scheme | kakenhi | |||||||||||
学位授与機関識別子 | 34517 | |||||||||||
学位授与機関名 | 武庫川女子大学 |
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Cite as
加藤, 恵美子, Kato, Emiko, n.d., A Study on the Formation of "Self" in Early Adolescence by Creative Activities of Writing Poems and Reading Works Each Other: 1–173 p.
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