WEKO3
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身体活動中心臓突然死防止に向けての法医学的検討 身体活動中突然死剖検例と安静時突然死剖検例との比較をもとに
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名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
---|---|---|
74_428.pdf (1.3 MB)
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|
Item type | 学内発行雑誌 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2015-11-18 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 身体活動中心臓突然死防止に向けての法医学的検討 身体活動中突然死剖検例と安静時突然死剖検例との比較をもとに | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
廣渡, 崇郎
× 廣渡, 崇郎× 佐藤, 啓造× 入戸野, 晋× 藤城, 雅也× 水野, 駿× 金, 成彌× 正村, 謙二× 上西, 将路× 安川, 泰樹× 加藤, 晶人× 李, 暁鵬(中内暁博) |
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書誌情報 |
昭和学士会雑誌 巻 74, 号 4, p. 428-453, 発行日 2014-08 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | スポーツや身体活動が突然死の誘因となったと判断される事例が、ときどき報告される。しかし、身体活動中の心臓突然死剖検例と安静時心臓突然死剖検例を比較・検討した報告はみられない。本研究では昭和大学医学部法医学講座において行われた司法・行政解剖例のうち、身体活動中の心臓突然死15例とデスクワークないし安静時心臓突然死15例について司法解剖鑑定書もしくは行政解剖報告書の内容を詳細に検討するとともに、文献的考察を行い、身体活動中心臓突然死予防の資料とすることを目的とした。その結果、身体活動中心臓突然死で最も頻度が高いのは心筋梗塞を始めとする虚血性心疾患であり、スポーツイベント前のメディカルチェックとして従来から行われている検査のほか、運動負荷心電図、超音波検査による脂肪肝の有無、眼底検査による動脈硬化の程度を追加することを提言する。負荷心電図で虚血所見がみられるのにイベントへの参加を強く望む事例では冠状動脈動画撮影もしくは冠状動脈血管造影による冠状動脈の狭窄の程度を詳しく検索する必要がある。また、身体活動中心臓突然死解剖例で副腎の菲薄化が多くみられ、3次元CTによる副腎の厚さの測定をメディカルチェック項目に加えることを提言する。同様に、胸腺リンパ体質の所見がみられる人に身体活動中心臓突然死が多いので、CTや超音波検査による胸腺腫大の有無や大動脈径の計測をメディカルチェック項目に追加することを提言する。さらに、飲酒が身体活動中心臓突然死における虚血性心疾患による急性心不全の増悪に関与した可能性があるので、呼気のアルコール検査をメディカルチェック項目に加えることを提言したい。メディカルチェックシートについては「風邪気味であるか」を追加するほか、「昨夜は眠れたか」を「2晩以上眠れていないか」に変更することを提言する。さらに、「脳梗塞の既往はあるか」、「家族に40歳以下で死亡した人はあるか」を質問項目に追加することを提言したい。しかし、メディカルチェックシートによる質問では「ある」と答えると、大会に参加できないので、項目に該当しても、「ない」と答える可能性があることから、イベント前日に医師が参加者全員を診察し、異常があれば、心エコー検査などで精査することを提言する。また、開業医レベルでは運動負荷心電図はあまり行われていないようであり、ジョギングブームの中、負荷心電図をこまめに実施し、異状所見を示す事例ではジョギングではなく、散歩を勧めるよう提言したい。同様に、中・高年者が早朝空腹時にジョギングするのは危険な自殺行為であり、スポーツ飲料で十分、水分補給したうえで速歩にとどめるべきであると提言する。さらに、精神病院での内科的診療を充実させ、内科疾患による精神症状を精神科疾患と混同しないように注意していただくことと、大学病院での手術においても術後に予期せぬ急死が起こりうることを警告しておきたい。以上のような提言と警告をもとに、本来、健康増進のために行うスポーツにおいて目的と正反対の結果となる突然死の発生が少しでも減少することを祈念する。(著者抄録) | |||||
DOI | ||||||
関連識別子 | 10.14930/jshowaunivsoc.74.428 | |||||
出版者 | ||||||
出版者 | 昭和大学学士会 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子 | 2187-719X | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR |